MIN関数で最小値を抽出する際に、ゼロが入っていると、そのゼロを抽出してしまいます。
ゼロは無視した中から最小値を抽出したい場合、さらに項目を指定して抽出する場合の関数です。
下図のように「りんご」と「みかん」があります。
「りんご」の中からゼロを無視した最小値を抽出します。
式は以下のようになります。
=MIN(IF((A2:A10="りんご")*(B2:B10<>0),B2:B10))
配列なので「Ctrl+Shift+Enter」で確定します。
式の前後にカッコ「{}」がつき、値が返るようになります。(上図の数式バーのような状態)
リンゴの中でゼロを無視した最小値は「25」となります。
【項目は分けずにゼロを無視するだけで良い場合】
=MIN(IF(B2:B10<>0,B2:B10))
配列なので「Ctrl+Shift+Enter」で確定します。
ちなみに配列を使いたくない場合は、SMALLを使って以下のようにもできます。
=SMALL(B2:B10,COUNTIF(B2:B10,0)+1)
SMALLは最小値から何個目の値を抽出するのか指定することができます。
COUNTIFでゼロの数を数えると2個あります。これに「+1」すると「3」になりますね。
SMALLで指定した範囲の中から「3」番目の最小値を返す、ということでゼロを無視することができます。
以上です。
同様に最大値(MAX)を返す方法は以下のページで紹介しています。