違うシートをオートフィルコピーで参照させて合計する

セルに相対で式を入力し、上下左右どちらでもオートフィルコピーすれば自動的にセル参照が変わりますね。
しかしシートが別々になっている場合、その方法が使えなくてシート名だけ変更していると手間がかかります。

串刺し計算の場合は、「各シートの同じセル範囲を合計する」というものなので、今回のような「各シートごとの合計結果をそれぞれ出す」という場合とは違います。
そんな時に使える関数です。




例えば下図のように、シート名それぞれが担当者名になっているとします。
シートに入力されているデータの配置は全て同じにしておきます。

0723_2

この各担当のB列の点数を合計シートへ出していきます。
合計シートのA列には担当者名を入力しますが、ここをシート名と完全に一致するようにしておきます。

0723_3

以下の関数を「B2」へ入力します。

=SUM(INDIRECT($A2&"!$B$2:$B$22"))

これは「($A2&"!$B$2:$B$22")」のところが、「A2」の「田中」を参照しているので、INDIRECTによって「("田中!$B$2:$B$22")」となり「田中シート」のセル範囲を参照していることになるのです。
この式を入力して下方へオートフィルコピーすれば、「A3」「A4」・・・と変化しますので、「鈴木シート」「山田シート」・・・とシートの参照を変えていくことができます。
合計範囲は絶対参照で変更しないようにしているので、各シートごとの合計を出すことができる、ということです。